イカ漁師に密着取材するシリーズ
その②【仕掛け編】!
前回からの続きです。
わたくしイカ所長が、本物の漁師さんの、本物の漁船に乗り込むことに!
そんな、イカ釣り漁に同行したある1日の記録を、ここに書き記します。
【 福岡・宗像 鐘崎のイカ漁師に密着! 目指す漁場に到着!
目指すポイントに向けて出港した我らが漁船。
出港から約1時間30分、船は減速し、ついに止まります。
目指す漁場に到着だ!
現在時刻はだいたい3時30分。まだ真っ暗。
電波がほとんど無くなっているスマホで無理やり位置検索してみると…
鐘崎漁港から西に約30~40km、沖に出た地点でした。小呂島とか、そのご近所あたり、と思ってください。
そしてここから漁師さんは、おもむろに漁の準備を始めます。おそらく、いつもやってるとおりに。
【 福岡・宗像 鐘崎のイカ漁師に密着! 集魚灯は使わない? 】
目指すポイントに着いたものの、30分経っても漁を始める気配はない。
「これではイカ釣り漁船の象徴でもある、あの集魚灯の意味が無いではないか。」
など、心の中でそんなことを思っていたら、なんと漁師さんからは「釣るのは明るくなってからね」と伝えられました。
うそぉ!
先入観から、てっきり夜中に集魚灯を灯してやるのかと思ってた!
今さらながら、そうじゃないってことが解りました。
コレは後から調べたことですが、イカ漁業でも“夜操業”と“昼操業”と2パターンあるんです。夜の操業ではおそらく皆さんがイメージするような、集魚灯を焚いてイカを集めて釣る、というパターン。
一方の昼の操業の場合は、ビーチボール大の浮きに糸を垂らし、その糸にスッテと呼ばれる針のついた疑似餌を複数つけたものを仕掛けておき一定時間経過後に釣り上げる、というもの。
そして近年は夜釣りよりも、昼釣りが増えている、とのこと。
その背景は、まず夜操業の集魚灯の燃料コスト問題、ですね。バカにならないそうで。
そして魚群探知機の性能がグンと上がったこと、さらに出荷により都合の良い時間に港に帰ってこれるため結果的に鮮度・品質が良くなる、、、といった理由もあるようです。いやー、全然知りませんでした!
【 福岡・宗像 鐘崎のイカ漁師に密着! 仕掛けの秘密! 】
そんなこんなで、仕掛けます。
ウキに糸を垂らした仕掛けは、全部で20セットあります。これをそれぞれ約100メートルずつ程度の距離を置きながら、海に投入していきます。
潮目が読めないと、回収するのにとても苦労しそうです。波が高い時には、波の谷間に入って浮きが見えずに大変、って漁師さんが言ってました。そうですよね、そりゃそうですよね。私には絶対ムリだ。
ところで、これがスッテ、です。
普通のお魚用の釣り針と違って、反り返ってないんですよね。コレで釣れるの?と不思議に思っちゃいますけど。そんなことはもちろん余計なお世話なのでした笑。
あと、この針の形状だと他の魚が掛からない、ってのもあるそうですね。
【 福岡・宗像 鐘崎のイカ漁師に密着! 船酔いツライ!
漁のエリアについてからというもの、船は細かいストップ&ゴーの動きを何度も何度も繰り返します。
それまでは船酔いなんてなんだ平気じゃん、と悠長に構えていた私イカ所長、ここで急激にもよおしてしまいます。
船のヘリから頭だけ海に出した状態で、船は当然のように私のことなど構わず、ストップ&ゴーを繰り返します。ウゲ~。
…そうこうするうちに、20個の仕掛け全てが、海へ投入完了したようです。あとはいよいよ、釣り上げるのみ!!
…つづきは次号にて!
最後まで読んでくださってありがとうございますくコ:彡