ばかりを食べ比べするシリーズ
博多編・その⑦!
今回ご紹介するのは、博多駅から地下鉄で3駅・天神と隣接する大名エリアにある、稚加榮さんです。
博多を代表する料亭として全国的知名度を誇り、明太子等の物販でも名の知れた有名店です。
【 博多のイカの名店 稚加榮の基本情報 】
店名 | 稚加榮 |
住所 | 福岡市中央区大名2-2-17 |
営業 時間 | ■カウンター 月~日:午前11時30分〜午後3時 (ラストオーダー午後2時) 午後5時~午後10時 (ラストオーダー午後9時) ■お座敷(※要予約) 月~日:午前11時30分〜午後10時 (ラストオーダー午後9時) |
定休日 | お盆・年末年始 |
電話 | 092-721-4624 |
備考 | 地下鉄赤坂駅4番出口より徒歩5分。 |
【 博多のイカの名店 稚加榮の混雑・待ち時間情報 】開店前から長蛇の行列必至!
お店に着いたのは、平日・火曜日の11時30分頃。
数十メートルの行列が出来ており少し怯みましたが、そこから店内にどんどん案内され、列はみるみる小さくなっていきます。
結局着席するまで10分程度は待ちましたが、これくらいだったら全然ガマンできるレベルです。
ただし!
これはド平日中のド平日、火曜日のはなしです。
休日はこのようには簡単にいかないはずなので、どうぞ気合を入れて挑戦してください。
【 博多のイカの名店 稚加榮の店内の様子】生簀を囲む大型カウンター、豪華絢爛な内装
店構えはどっしりとした、昭和風情の純和風割烹スタイル。
店の前にはだいたいいつも、法被を着た案内の男性が店の前に立っていらっしゃいます。
店内も昭和の文化遺産的な雰囲気に溢れ、
生簀を囲む大きなカウンター席を含め、
…なんというか、これはひとつの観光地、ですね。
たとえば、道後温泉の坊っちゃん湯、のような。
和服に身を包んだ大ベテランの仲居さん達が、カウンターの内側を動き回っています。
【 博多のイカの名店 稚加榮の料理】イカ活き造りは単品で注文を。御膳はありません。
さてこちらが、稚加榮自慢の大人気・昼定食 1980円。
注文後すぐ数量限定ということで、ランチ行列のうちの多くの方は、この昼定食をお目当てにしているようです。
私・イカ所長の目的は、当然イカ。
しかし、イカの御膳などは無いようです。
イカを注文するべく店員さんに告げ、そして結局、単品のイカ活き造りと御飯を注文しました。
店員さんが忙しいのか、ちょっと苦いような顔をして急かすように注文を確認されていたので若干心配していたのですが、後にその心配が的中。
注文後、食事のスタンバイが着々とされていきます。
わさび用としょうが用、2つの醤油皿がセット。こういう工夫は嬉しいものです。
【 博多のイカの名店 稚加榮の感想】珍しい、分離されたイカの盛り付け。明太子付きでラッキー
間もなくして、イカ活き造りの到着です。
このタイプの盛り付け方、始めて目にしました。刺身と胴体とが、分離式。
大体は皆さんご存知のとおり、胴体の上に身が乗っかって、イカの姿そのままの格好をしているんですけどね。
なぜこんな盛り付けなのかというと…
活き造りを提供すると同時に、後造りを何にするか(天ぷらなのか塩焼なのか)その場でお客さんにヒヤリングし、胴体のほうをサッと取り上げて厨房に持って帰るワケなのです。
こうすることで、すぐに料理に取りかかることが出来るし、店員さんが客席にお伺いに行く回数が減る、というメリットがある、と。
ただし。胴体をあまりにすぐに持って帰っていっちゃうので、なんというか、お客側からするとちょっと寂しい、というデメリットはある。笑
ワガママだとわかっちゃいますが、
刺身を食べている間も、
イカの瞳を眺めていたい…。
触手の先のツブツブ吸盤に目を凝らしたい…。
色素胞のフシギに没頭していたい…。
さてすっかり活き造り感が失われたお刺身を頂きます。
身は白っぽいですが、うん、ヤリイカの甘みがそれなりに、感じられます。
ムオーッツ!!…と絶叫するほどではないが、しっかり美味しい、と感じました。
御飯と渡り蟹の味噌汁。
味噌汁は中居さんとのお話しして結局注文していなかったのですが、
間違えて提供されてきました。
まあいいやと思いつつ、勿体ないので頂いて、その分もお支払いしようと決めて。
でもなんとなく後ろめたくてちょっとの間、手を付けずにいると、
提供の間違いに気がついた仲居さんが、私に許可を得ることなくシレッと無言で机上の伝票に味噌汁をつけ加えた!笑
なんか、セコいよなあ。笑
ちょっと幻滅してしまいました。
ただ、この味噌汁の出汁が美味しくて、さっきのイカ活き造りよりも印象に残った、という。笑
続いて、天ぷら。
天ぷらはオーソドックスにコンガリと揚がって、美味しい仕上がりでした。
ごちそうさまでした。
【 博多のイカの名店 稚加榮のまとめ】
イカの活き造りが”分離式”になっているのが、ちょっと驚きました。
味には影響ないんですが、慣れてないので違和感。
味は甘みもそこそこあり、味は十分に美味しかったです。
あと私にとっては、接客というかシステムの面で、なんとなくそわそわと心落ち着かない部分があったことを正直にお話ししておきます。
先に述べた注文間違いの件もそうですが、全体的に従業員の方はお店を回すことに一番に注意がいってる感じ。
型にはまっていて、おもてなしの気持ちがあまり感じられないし、笑顔もほぼ見ることが出来なかったように思います。
(ちなみにカウンターで私の隣に座っていたお客さんは、何についてかわからないものの、中居さんに強めの語気でなにかしらの不平を訴えていらっしゃいました。)
お店側都合を優先しているようにみえる接客にちょっとガッカリし、良い意味でも悪い意味でも、観光地的な感じかな、と思いました。
とはいえども、稚加榮さんは、豪華絢爛な風情のあるオリジナルな雰囲気と、格式と豪快さとが同居したお料理を味わえる名店です。
イカメーターを作動いたします。
せいっ!
イカ研名物☆イカメーター
商品名称 | いか活造り+白御飯+味噌汁 |
金額 | 税込3,443円(いか活き造り2,200円+白御飯330円+味噌汁660円)+サービス料253円 |
内容 | いか活造り+白御飯+味噌汁 |
透明度 | ★★★☆☆ やや透きとおった感のある白、って感じ |
甘み | ★★★☆☆ よく味わうと甘みを感じる |
イカの 大きさ | ★★★★☆ 標準的な大きさ |
後造り | ★★★★☆ サクッとしっかり美味しかったです |
イカ以外 (付け合せ) | ★★★★☆ 明太子がうれしい、渡り蟹の味噌汁がおいしい。 |
総合 | ★★★☆☆ 急かされる感じがソワソワ、笑顔になれない感じで少しモヤモヤ |
では、今日はここまで。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございましたくコ:彡