ばかりを食べ比べするシリーズ
呼子編・その④!
今回ご紹介するのは、イカ活き造り発祥の店河太郎さん。
河太郎さんは昭和36年に、福岡市の中州に日本初の生簀料理店として創業。創業者が呼子に釣りに行った際に船上で活きたイカを捌いて食べたところ”これは売れる”とアイディアを持ち帰り、提供を始めたとのこと。その後昭和48年に、こちらの呼子店を開業されたと言われています。つまりですね、呼子のお店というイメージが強い河太郎さんですが、実は本店はもともと福岡、なのでした。
いっぽう、実は同じ呼子の玄海さんも、”元祖”を名乗っています。こちらは昭和44年に開業。
このあたりの細かい時系列や経緯まではわからないのですが、本当のところ、どうなんでしょうね?
いずれにしても河太郎さんは広く全国的にその名が知れ渡り、呼子の中でも一番の人気店といえるでしょう。元祖の歴史と伝統に加え、近年ではSNSやYouTubeでの情報拡散が、人気に拍車をかけているのでしょうね。基本的に待つのが苦手な私は、一時間も2時間も待つ、というのはちょっとアンビリーバブルなのですが、そんなに人気があるのなら一度は訪れてみたい、と思うのも仕方ない。
ちなみに前回入店を試みたときは、14時半時点で2時間待ち、と伝えられ、スゴスゴとあきらめて帰ったものです。
えい!並んでやろうではないか!
…と意を決して行ってまいりました。
【 呼子のイカの名店 河太郎の基本情報 】
店名 | 河太郎 呼子店(かわたろう よぶこてん) |
住所 | 佐賀県唐津市呼子町呼子1744-17 |
営業 時間 | 〔月〕11:40~19:00(L.O.18:00) 最終入店17:30 〔火~金〕11:40~20:00(L.O.19:00) 最終入店18:30 〔土・日・祝〕10:40~20:00(L.O.19:00) 最終入店18:30 ※仕入れや予約状況により、最終入店時間を繰り上げる場合があります。 ※冬季は営業時間が変更になります。 期間:12月1日~2月末日 〔月〕11:00~18:00(L.O.17:00) 〔火~金〕11:00~19:00(L.O.18:00) 〔土・日・祝〕10:40~20:00(L.O.19:00) |
定休日 | お盆・年末年始 |
電話 | 0955-82-3208 |
HP | http://www.kawatarou.jp/yobuko/ |
備考 |
【 呼子のイカの名店 河太郎の混雑・待ち時間情報 】呼子イチの混雑ぶり。開店前を狙うのがベスト
訪れたのは日曜日。絶対に入店してやる!という強い意志を持ってやってきました。
休日の開店時間は10:40。
10時に到着した時点で、先に並んでる方は約15名いらっしゃいました。下手な時間にいくと凄く待つ、ということを良くご存じのクレバーな方達。
ただ、待ってる間は日差しにさらされ、甚だ暑い。暑い。
軒先の日陰スペースで待てるのは、わずか10名くらい。日陰がとても羨ましく思います。。
日差しに耐えて待っている間にもどんどん行列は長くなっていき、ギラギラの日差しにさらされる人の数が増えていきます。
ちょっとツライなと感じていたそのとき、少し早めにお店を開けてくれ、中に入ることが出来ました。良かったー!
ここでひとつ学習しました。11時40分の開店時間まではただ並んで待つのみ。ですが開店してからは、受付して順番に呼び出されるのを待つ、というシステムに変わります。いずれにしても待つことには変わりありませんが、この当たりは旅の工程と相談しながら、戦略的に組み立てる必要があります。
まずは開店時間の10時40分より前の時間を狙い、
その時間を外したならば、1~3時間の待ち時間を覚悟すべし、と考えたほうが良さそうです。
【 呼子のイカの名店 河太郎の店内の様子】綺麗な設備の気持ち良い店内
比較的新しいと思われる建物の内部は、全体的に清潔感にあふれています。
広い窓からは海がキラキラとお日さまを反射して輝いているのが見え、店内真ん中には、岩風呂のような大きな生簀が鎮座しています。
テーブル席にとおされましたが、2階にはお座敷の席もあるようです。
【 呼子のイカの名店 河太郎の料理】余計なことはしない、安定感
そしていつものように、この店のスタンダードメニューを注文します。
「いか活造り定食」。お値段は2,900円(税込)。
シンプルなお吸い物ともずく酢。
いかしゅうまい。
うん、しっかり美味しいです。
ちょっと嬉しかったのが、ごはんがおひつで提供されたことと、お吸い物が出された後に、ご飯とともに赤だしも提供されたこと、です。お刺身~天ぷらの流れでご飯が足りなくなるので、約2杯分をおひつで提供されるのは有難いことです。
【 呼子のイカの名店 河太郎の感想】元祖のイカは、コリコリ爽やか
イカはすこーし小ぶりで、身は若干薄め。
濃厚な甘み・旨みというよりは、コリコリ感・爽やか感が勝ります。見た目のとおりの清涼感。
それでもよく噛むたびに、じわり甘さが追っかけてきます。
天ぷらは非常にオーソドックスな昔ながらの和食店の揚がり方。
添えられているゴマ塩がよく合います。
お口直しのパイナップルが、とてもナイスですね。
ごちそうさまでした。
【 呼子のイカの名店 河太郎のまとめ】
同じ呼子の他店と食べ比べてみてわかったことは、イカやその他の料理にしても、抜きんでて美味しい、ということは正直ありませんでした。好みの問題もあるかと思いますが、イカの美味しさに感動したいならば他のお店でも十分候補に挙げられると私は思います。
それでも、過剰なことや派手なことを好まない元祖の風格というか、シンプルに削ぎ落された美学のようなものを感じさせられました。
”待ち時間が強烈”という以外の大きなマイナスポイントがあまりなく、全体的に安定している印象です。
あ、それとクレジットカードが使えないので気を付けてくださいね。現金かペイペイのみ、です。
河太郎さんは、凛とした、元祖のプライドを感じさせる名店です。
イカメーターを作動いたします。
せいっ!
イカ研名物☆イカメーター
商品名称 | いか活造り定食 |
金額 | 2,900円(税込) |
内容 | いか活造り、いか天ぷら、いかしゅうまい、お吸い物、お味噌汁、お漬物、ごはん、デザート(季節のフルーツ) |
透明度 | ★★★★☆ 乙女のような清楚なイカ |
甘み | ★★★★☆ グイグイとは来ないが、控えめにジワリ感じる甘み |
イカの 大きさ | ★★★☆☆ すこーし小さめ |
後造り | ★★★★☆ しっかり美味しい |
イカ以外 (付け合せ) | ★★★★★ オーソドックス。おひつのご飯が嬉しい |
総合 | ★★★★☆ コリコリ爽やか、さっぱりうまい店 |
では、今日はここまで。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございましたくコ:彡