【徹底比較】実録！名店食べ比べ・呼子編⑤イカの活き造り【大和】

イカ所長

名店の「イカの活き造り御膳」
ばかりを食べ比べするシリーズ
呼子編・その⑤！

今回ご紹介するのは、呼子から名護屋橋を隔ててギリギリ隣町の鎮西エリアにある大和さん。

名護屋城という歴史好きにとっては堪らない史跡の近くです、お帰りに観光もどうぞ。

この店構えが、素敵ですね。長くその地位を守ってきた名大関のような、そんな惹きつけられる外観です。

お店のHPによれば、その昔に河太郎さんで修行されたお弟子さんが出されたお店だそうで。Googleの評価は呼子の数々の名店の中でもかなり高く、ご贔屓にされている方の多いお店なのだということがわかります。

【呼子のイカの名店　大和の基本情報】

到着したのは、土曜日の11時20分を少しまわった頃。

11時30分頃から、徐々にお客さんの来店ペースが加速していき、12時になるとさすがに待ちが出来ていました。河太郎さんや萬坊さんのような強烈な混雑ぶりではありませんので、少し遅めの到着でもスッと入れるチャンスがあるといえるでしょう。

お店横に大きな生簀が入った建物がありました。ちょっと顔を突っ込んで覗いてみます。

わあ広い。海水の循環に関して、かなり気を遣っている姿が伺いしれました。

お店に入って１階は小上がり席が幾つか並んでいます。私が通されたのは2階席。広いお座敷です。

海辺の民宿のようです。
窓から見える景色は、入り組んだ呼子の入り江の風景。典型的なリアス式海岸であり、山から流れてくる養分が海の生物を育み、それがまた循環する豊かな自然の景色が、「美味しいイカ、泳いでます」と、まるで語りかけてくるようです。

窓から入ってくる海風が気持ちいい。

足を伸ばして寝っ転がり、うたた寝したくなるような空間・時間。

えび味噌汁付きにやたらと後ろ髪を惹かれましたが、

ここは”一番スタンダードな御膳ばかりを注文する”というこの企画のマイルールにのっとり、渋々ノーマルのいか活き造り定食に。河太郎さんご出身とあってか、河太郎さんと同じ商品名・価格。

ひじきの煮物や赤だし・お漬物は、河太郎さんと比較して”良い意味での家庭料理・郷土料理っぽさ”があり、民宿風の店内とあいまって、やたら落ち着きます。しみじみ美味しいです。

イカ、どアップです。小さめの二人組コンビで登場しました。

”これで足りますか？”と、私に語りかけるように。サイズが小さいので2杯つけてくれたんですね。

はさみ付きです。踊り食いといえばいか本家さんが有名ですが、こちらでも踊り食いを楽しめます。下足も、お刺身で食べても美味いですねー。

小さめのイカは甘み旨味も少ない、と少々先入観を持っていた私ですが、

いやいや、どうして。こちらのイカは、甘み・旨みともに、しっかり強く主張してきます。

海水の循環など、環境の要因によるものかもしれません。あるいは、捌き方やイカの触れ方などの調理方法による要因、によるものかもしれません。とにかく、甘みと旨みを十分に嚙み締められる美味しいイカでした。

河太郎さんと非常によく似た感じの、少し柔めの衣の天ぷら。河太郎さんスタイルのごま塩も、ついています。

満足です。

ごちそうさまでした。

河太郎さん出身のお店とのことですが、イカの美味しさを最大限に引き出すことに関しては、大和さんはかなりハイレベルであると感じました。

かつ、旅の情緒を感じさせるお店の建物や設備、接客やお料理とがあいまって、呼子の良さの真髄を伝えてくれるお店だな、という感想を抱きました。ディスカバー、呼子。

大和さんは、最高品質のイカと旅行気分の両方を、高いレベルで満足させてくれる名店です。

イカ所長

それでは、
イカメーターを作動いたします。
せいっ！

イカ研名物☆イカメーター

商品名称	いか活き造り定食
金額	2,900円（税込）
内容	いか活き造り・後造り天ぷら・いかしゅうまい・お吸い物・小鉢・・ご飯（漬物）・デザート
透明度	★★★★☆ なかなかの透明度
甘み	★★★★★ 同じ呼子のイカなのに他店よりしっかり甘く感じる
イカの大きさ	★★★★☆ 小さいけど２杯きたのでトータルすると量多い
後造り	★★★★☆ 河太郎さんの天ぷらととても近い
イカ以外（付け合せ）	★★★★☆ お漬物など、お手製感が素敵
総合	★★★★★ 最高に美味しいイカと旅情緒で、心がリフレッシュ